日産リーフが高く売れる理由は?買取価格相場と高価買取してもらう方法
- 2015/7/4
- 中古車買い取り

日本の自動車メーカーは、最新技術をもって世界に打って出ています。
ハイブリッドの先駆者であるトヨタは、その技術をもって世界中でハイブリッドカーを販売しています。そして日産は、量産型の本格的な電気自動車である「リーフ」を世界中で販売しています。
リーフは日本国内はもとより、特に北米市場での売れ行きが好調とのことですが、これはなぜなのでしょうか。
リーフの作り込みに北米市場も好感触
一昔前のアメ車というと、「でかい」「燃費が悪い」「使い勝手が悪い」など、それこそボロクソに言われていました。
最近では、アメ車もかなり改良されて、日本人が乗ってもあまり違和感がないものに仕上がっています。
しかし、日産リーフの作りこみは、世界随一といっても過言ではありません。
そのつくり込は、日本人のみならず世界の人を魅了しています。
日産リーフが売れるとともに、その中古車市場も活性化して買取市場も好調になる、リーフに関する好循環が生まれつつあるのです。
航続距離をあまり気にしない
なぜ北米市場でリーフが受け入れられているのか、それは航続距離をあまり気にしないからです。
日本人がリーフに関して思うことが、「航続距離の短さ」です。
リーフを満タンに充電すると、それで走れる距離は約130キロメートルです。
日本人は「130キロメートルしか走れない」と考えてしまいますが、北米市場では「130キロメートルも走れるのか」と考えます。
この距離であれば、郊外から都市への通勤、都市内での通勤、郊外から郊外への通勤のいずれにおいても、十分であるというオーナーの声があるのです。
バッテリーの容量がなくなってきても、急速充電ならば20分程度、家出のフル充電でも8時間もあれば完了します。
8時間というと長い気もしますが、寝る前に充電を開始して起きればもう充電完了です。
アメリカの日産では、このようなオーナーの声を吸い上げて、実際の販売の現場で生かしています。
その結果、リーフに対する不安が払拭されたとも考えられます。企業努力が結実したかっこうですね。
近未来的な最新技術
北米市場は、最新の技術に対してはかなり積極的に受け入れてくれる土壌を持っています。
リーフの持つあらゆる最新技術が、北米市場では好意的に受け入れられたのも、大きいですね。
デジタルの持つ近未来感が、リーフのイメージと相まっています。
キーの差込口がなく、ボタンを押すだけで電源が静かに入ってくれる「ハイテク感」も、北米市場では好意的です。
さらに、日産オリジナルの技術であるアラウンドビューモニターが、リーフにも搭載されています。
鳥になったかのようにリーフを上から360度見られる技術、これも未来感満載です。
乗り心地の良いリーフ
このように、リーフにはガソリンを使わず電気だけで走る、最新技術が惜しげもなく投入されているなどがありますが、北米市場で好調なもう一つの理由、それは乗り心地の良さです。
ハイブリッドカーでさえ、高速走行時はエンジンを作動させてエンジンの振動や音が響きます。リーフならば、起動時はもちろん高速走行時であってもエンジン音はしません(エンジンがないので当たり前ですが)。
静かで快適なドライビングをすることができるのです。
そして、リーフのボディは一般的なアメ車よりもコンパクトですので、街中でも取り回しも良いです。
アメリカでは、ハリウッドセレブもハイブリッドカーに乗るなど、エコな取り組みをするのがステータスになる風潮も見られます。
こういった事情も、リーフの買取好調さを支えているのですね。
リーフ高価買取を実現するために
日産が最新技術を詰め込んで販売している「リーフ」。
この車をより高額で買い取ってもらうためにはどうすればいいのでしょうか。
そもそも中古車の絶対数が少ない
リーフの買取を考えたときに、まず頭に入れないといけないのは、中古車市場での圧倒的な台数不足です。
そもそも、新車販売自体大ヒットというような車ではありませんし、発売開始からまだ大して年月が経過していません。大して年月が経っていない車をわざわざ手放すのは、よほどの事情がある方くらいでしょう。
また、すぐに手放せない理由もあります。
それは、日産リーフが「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の対象となっていることです。
その他自治体からの補助金やエコカー減税なども合わせると、最安で210万円ちょっとでリーフを購入できるのです。
非常に魅力的な割引制度ですが、「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の給付を受けるためには、最低4年間リーフを保有していなければなりません。
事故や盗難などであっても、4年間の保有義務を全うできなければ補助金は返還しなければなりません。
そしてリーフならではの中古車の絶対数が少ない理由、それは「蓄電池」としての活用です。日産では「リーフ・トゥ・ホーム」を実施しています。
これは、太陽光発電設備やオール電化など家を電化して、そこにリーフを置いてもらおうというものです。
太陽光発電の電力でリーフに充電することもできますし、逆に昼間発電した電力をリーフにためておき、太陽が出ていない夜にリーフから家庭の電化製品に電力を供給する、そんな蓄電池のような役割も可能です。ちょっとバッテリー性能が落ちたリーフ、壊れてしまったリーフでも、バッテリーが壊れてさえいなければ蓄電池としての役割は果たせます。
新たな人生がリーフには待っていますので、これも中古車市場への供給が少ない理由です。
地域によって買取価格に差はある?
リーフの買取価格は、意外と地域差もあるようです。
例えば、北海道と沖縄を比べたときに、どちらの方がリーフの買取価格は高い傾向にあるのかといえば、それは沖縄です。
まず、沖縄は一年中太陽が出ておりますので、太陽光発電を自宅に設置していれば、リーフの充電はそこでできます。
また、沖縄本島に限れば、その面積はさほど大きくありません。
リーフの航続距離が130キロメートル程度といわれていますが、広くない沖縄でしたらそれで十分なのです。
さらに、沖縄では火力発電所の充実で電力価格が安いです。
これは、街中での急速充電器の設置につながり、リーフには追い風になっています。そして何より、風光明媚な沖縄の自然を静かに走る電気自動車、最高です。
グレードによる買取価格
日産リーフには、S、X、Gという3つのグレードがありますが、このうち最も買取価格が高いのは、最上級グレードのGです。
ヘッドランプもLEDになっていますので、さらなる省エネになります。また、プラズマクラスター搭載フルオートエアコンも装備されますので、快適性はより増すでしょう。
ただし、リーフはグレード間の販売価格差が大きく、それぞれのグレードで40万円近い価格差があります。
実は、ベーシックグレードのSであっても、ステアリングヒーターにクイックコンフォートシートヒーター、後席クッションヒーターやタイマーエアコン、そしてタイマー充電などの機能が充実しております。
GとSでは80万円近い価格差がありますが、買取価格となればこれよりもさらに差が縮まる可能性もあります。
ちなみに、バッテリーを新品に交換すると60万円近くしますが、交換したからといって60万円買取価格が上がるとは思えません。