フォルクスワーゲンポロのデザインと走行性能

外国の車というと、大きくて取り回しが大変というイメージがありますよね。

確かに、Eセグメントのヨーロッパ車ですと、日本の狭い路地を走るには少々苦労するところ。

しかし、ヨーロッパの都市における路地の狭さも日本に負けてはいません、というか、走りにくさではむしろヨーロッパの方が上かもしれません。

そんなヨーロッパの中の自動車大国、ドイツが世に送り出すコンパクトカーといえば、大衆車フォルクスワーゲンのポロです。

ポロは、見た目のデザインなど一体どうなっているのでしょうか。

ヨーロッパでも俄然注目を集め、日本カーオブザイヤーも獲得したマツダの「デミオ」と比較してみましょう。

取り回しを左右するボディサイズ

まずボディサイズですが、全長で65ミリメートル、全幅で10ミリメートルポロの方がコンパクトとなっています。

差はごくごく小さいですが、特に全長の65ミリメートルの差は大きく感じることでしょう。

取り回しにおいて重要なのは最小回転半径ですが、ポロが15インチタイヤをはいて4.9メートル、一方のデミオは同じ15インチタイヤの場合は4.7メートルと、20センチメートルデミオの方が取り回しが良いという結果になっています。

そして視界ですが、とりわけ後方の視界はポロに圧倒的に軍配が上がります。

デミオを初めてしたマツダの「魂動デザイン」はエクステリアの躍動感や流麗さは十分に感じられるものの、それと引き換えに後方の視界があまりよくありません。

デミオのガラスは、後ろに行くにしたがって持ち上がっていくデザインとなっており、後部座席のガラスの大きさなどは明らかにポロの方が大きいのです。

ポロのエクステリアは無難なデザイン

大きく評価が分かれるのが、ポロのエクステリアデザインです。

一目見て「フォルクスワーゲンのポロだ」と分かるようなデザインではありますが、そのデザイン自体に躍動感や高揚感は感じません。

確かに、フォルクスワーゲンが大衆向けの自動車メーカーですので、そこまで車に遊びやワクワクを求めはしないのですが、それにしてもあまりに無骨なつくりです。

一方、後方の視認性を犠牲にしてまで採用したマツダの魂動デザインは、さすがの一言。光に照らされて鈍い輝きを放つデミオのボディは、複雑な造形をしていることが分かります。

一方、ポロの造形は必ずしも複雑ではありません。もちろん、造形の中に衝突安全性能も考慮されてはいるのでしょうが。

インテリアもかなり無難、というか地味

ポロとデミオのインテリアを比較してみても、明らかにデミオの方がわくわく感を感じさせるつくりとなっています。

メーターパネルもデミオはかなり凝った作りを採用している一方で、ポロは2つの円で構成されたシンプルなつくりですが、これはこれで見やすさが感じ取れます。

インパネ周辺では、デミオが水平方向にスイッチ類などを配して、横方向の流れを作っているのに対して、ポロは特にそういったこともなく無難なつくりです。

ただし、インパネの質感などは両者ほぼ互角といったところですね。シートの座り心地に関しては、総合評価でポロに軍配が上がるかもしれません。

デミオの前席はかなりスポーティーな感覚が強く、サポート性能を高めています。

一方のポロはサポート性能は高くありませんが、ロングドライブをする分には疲れないつくりとなっています。

そして後部座席ですが、広さはポロが勝利。デミオは運転してなんぼの車ですので、後部座席はさほど重視していません。ただし後部座席の座り心地は柔らかいです。

一方のポロは、太もものサポート性を感じて、座面は座った時の姿勢が乱れにくくなっています。このシートが、ポロの安全性能をさらに高めているのです。

エンジンはデミオに軍配か

まずエンジンですが、これに関してはデミオに軍配が上がります。

デミオのエンジンは1.5リッターのクリーンディーゼルですが、最高出力は4000回転にも及び、これはガソリンエンジンですと2.5リッターに相当するパワフルさです。

ディーゼルエンジンですと振動やノイズが心配な人もいるでしょうが、デミオに関してはさほどそれらを感じさせません。

一方のフォルクスワーゲンのポロは、1.2リッターのガソリンエンジンを搭載しています。

最高出力は5400回転で、もちろんディーゼルエンジンであるデミオとの単純比較はできませんが、ポロも1.8リッターエンジン相当のパワーを秘めています。

エンジンの加速力はさほど高くありませんが、それでも普段乗りには十分といえましょう。

安定性はポロか

次に走行安定性ですが、こちらは幾分ポロが有利でしょう。

特に普段乗りで走行することを想定して作られているポロですので、そのスピードで走行している限りはポロの優勢は変わりありません。

ポロは後輪の接地性をデミオよりも重視しており、そのため峠道ですと若干曲がりにくさも感じられます。ただし、峠道の走行は明らかに「普段乗り」ではありませんね。

デミオはクリーンディーゼルエンジンを搭載することで、車の前側が重くなる傾向にあります。

その上、車両の前側が下がる設計となっているため、後輪の接地性とともに曲がる楽しさも感じさせてくれます。ただし、走りの軽快さというとポロに分があるでしょうか。

前輪にかかる比重は、デミオのガソリンエンジンモデルと比べてクリーンディーゼルモデルは120キログラムも重くなっており、走りに重苦しい印象は否めません。

一方のポロは、走りに重さを感じることもなく軽快に運転ができます。

乗り心地は互角か

そして乗り心地ですが、これに関しては甲乙つけがたい所でしょう。

かつてはフォルクスワーゲンのポロといえば、乗り心地のベンチマークともなっていましたが、今ではそのレベルにまで日本車も達してきています。

ポロは硬い乗り心地の中に安心感がありますが、デミオは少し柔らかさを感じられます。

この辺りは好みの差といったところでしょうか。

安全性能について

最後に、安全性能に関するお話をしましょう。

フォルクスワーゲンのポロが最も重視しているのは、軽快な走り心地でもなければ流麗なデザインでもなく、安全です。

安全を追加で購入するのではなく、車を買えば漏れなく安全がついてくる、あまねくすべての人にいきわたる安全こそポロの真骨頂でしょう。そういった意味で、ポロには高速走行時にも作動するミリ波レーダーを標準装備しており、自動ブレーキを伴った衝突回避支援機能も同じく標準装備されています。

一方のデミオにも衝突回避の支援機能がありますが、ミリ波レーダーではなく赤外線レーザーですので、作動するのは時速4キロメートルから30キロメートルの間。

それ以上になると作動しないのは、高速走行を楽しむデミオとしては致命的です。

80000円強のオプションを付ければ、後方からの車両衝突も回避する機能が搭載されるのですが、やはり高いです。

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