メルセデスベンツEクラスのデザインと走行性能

ドイツ車といえば、「メルセデスベンツ」と「BMW」が真っ先に頭に浮かぶでしょう。

この両メーカーは全体的な傾向として、前者は「コンサバティブ」、後者は「スポーティー」なイメージを持っている方も少なくありません。

それは、Eセグメントに属するメルセデスベンツのEクラスとて同じこと。

そこでここでは、メルセデスベンツのEクラスをデザインの観点から見ていきましょう。

無難なつくりのエクステリアデザイン

まずエクステリアデザインから見てみると、メルセデスベンツのEクラスはかなり無難なつくりをしています。

ライバルであるBMWの5シリーズが、モデルチェンジで一気にアバンギャルド路線に移行したのとは対照的です。

その5シリーズと比較してしまうと、メルセデスベンツのEクラスのエクステリアデザインは、かなり無難なところでまとまっている印象が否めません。

もちろん、細部に目を転じればかなり攻めている部分はあります。ヘッドライトは4分割されていますが、その4つはそれぞれに複雑な彫が入れられております。

サイドにもラインが入ってはおりますが、それが必ずしも躍動感やスポーティさにつながっていないのは、5シリーズとの違いです。

造形としては若干複雑にごちゃごちゃしすぎているきらいはありますが、メルセデスベンツにしてはかなり攻め込んだ感が垣間見えます。

サイドからのフォルムは、典型的なスリーボックスとなっており、躍動感や流麗感という意味においては物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、これこそがメルセデスベンツのブランドイメージであり、Eクラスもそのブランドイメージは守っています。

インテリアもかなり保守的

エクステリアがかなりコンサバティブな感じだから、きっとインテリアはかなり攻め込んでいるのではと感じるかもしれませんが、インテリアもかなり保守的なデザインを採用しています。

もう少し艶っぽくあってもいいかもしれませんが、保守的というよりもこの場合は機能的といった方がいいかもしれません。

運転をしている際に、あまりごちゃごちゃとスイッチ類があると運転の妨げになります。

先代のメルセデスベンツEクラスでは、中央のスイッチ類が雑然とした印象を与えておりましたが、現行のメルセデスベンツのEクラスではすっきりとまとめられています。

しかしスッキリとした分、見た目としてはさらに地味な印象になったのは否定できません。ウッドパネルも色味を深くしてあり、さらには光沢を抑え気味にするなど、落ち着いた印象づくりに一役買っています。

メルセデスベンツのEクラスには、「COMANDシステム」というテレマティクスシステムが採用されています。

コントローラーはシフトレバーの手前に配されているのですが、かなりシンプルなつくりのためにアクセスがしやすいという特徴があります。

デザインと引き換えの機能性の高さ

前述しましたが、メルセデスベンツのEクラスは典型的なスリーボックスのフォルムを有しています。

見た目ではあまり滑らかさを感じられませんが、それと引き換えに内部空間の快適さはライバルをしのぎます。

ライバルであるBMWの5シリーズは流麗なデザインゆえに、純粋な内寸ではメルセデスベンツのEクラスよりも大きいにもかかわらず、Eクラスほどの広さを感じさせません。

箱形になっているからこそ、Eクラスは空間を最大限に使えるのです。前の座席だけでなく後ろの座席にも足回りや頭上に十分なスペースが確保されています。

5シリーズは運転席が特等席ですが、Eクラスは全ての席が特等席といっても過言ではないでしょう。

ラゲッジスペースは540リットルと、ライバルと比べてもかなり大きくつくられています。

高速性能に強いEクラス

「走る」という言葉でひとくくりにされてしまいがちな車の走行性能ですが、実際のところは「走る」以外にも「曲がる」「止まる」など様々なアクションによって走行性能は評価されます。

メルセデスベンツのEクラスはそのいずれも高い水準を有しているのですが、ライバルのBMWの5シリーズと比べると、その違いは顕著です。

BMWの5シリーズは「曲がる」を重視しているのに対して、メルセデスベンツのEクラスは「走る」、特に「速く走る」ことを重視しています。

アウトバーンを走行する際に、メルセデスベンツほど快適に、そして安心してドライブできる車はないかもしれません。メルセデスベンツのEクラスで特筆すべきは、高速走行による安定性です。

メルセデスベンツといえば高速走行時のまったり感が良く、それが優雅な走りへともつながっていました。

現行モデルではそのまったり感は影を潜めましたが、その代わりに従来よりもよりクイックレスポンスを手にすることができて、より進化した走りを見せられます。

クイックレスポンスと言っても、乗り心地が角張っているわけではなく、しなやかなドライビングを堪能できるのは、メルセデスベンツのEクラスならでは。

空力性能に劣っている車では高速走行時の風切り音が半端ないため、街乗り以上に高速走行では空力性能が重視されます。

メルセデスベンツのEクラスは典型的なスリーボックスタイプのため、一見すると空力性能はあまりよくない印象を受けますが、それはいい意味で裏切られます。

この車で高速走行していると、心地よい静けさを提供してもらえるのですから。メルセデスベンツのEクラスは堅牢なつくりをしています。

しなやかさには欠けるかもしれませんが、高速走行においては安全が第一です。

万が一の際にもドライバーをしっかりと守ってくれる堅牢性は、この上ない性能といえましょう。

レーダーセーフティパッケージが、安全性をさらにアップさせてくれます。

メルセデスのエンジン

前述したまったり感、それはハンドリングだけではなくエンジンにおいてもかつてはありました。

アクセルを踏んでもクイックレスポンスをせずに「何か反応が鈍いな」と感じたものです。それを「安定感」と感じる人もいるようですが、現行のメルセデスベンツのEクラスに乗ってしまうと、やはりそれは「鈍いだけ」だったのかと思うようです。

現行のメルセデスベンツのEクラスは、あくまでも実直なエンジンパフォーマンスです。

低中速域のトルクも十分なため、立ち上がりの加速も十分に得られます。

思ったよりも加速しない、かつてのまったりエンジンとは一線を画すものです。

かといって、スピードの出すぎということもなく加速がほしい分だけ得られる、ドライバーと人馬一体の感じが得られるのが、メルセデスベンツのEクラスのエンジンです。

最新性能もアップ

環境大国ドイツでは、もちろん車の環境性能も無視できないポイントです。

メルセデスベンツEクラスの環境性能は、さすがに一日の長があります。直噴技術や過給器、7速ATなどをうまいこと組み合わせて、低燃費でクリーンな性能を発揮しています。

正直な話、乗ってときめくことはないし目立つわけでもありません。

しかし、車を道具として考えるのであれば、これだけドライバーに忠実な道具はありません。

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