自動車の対人賠償保険と適用範囲 高騰する金額には対応不能?

人の命をお金に換算すること自体、ナンセンスかもしれません。

しかしそれでは、交通事故などを起こして不幸にも亡くなってしまった方の遺族は、浮かばれることはありません。

事故で不幸にも亡くなってしまった場合、事故で後遺症が残ってしまった場合、運よく命を落とすことも後遺症が残ることもなかったとしても、事故を起こしたドライバーにはそれ相当の責任がついて回ります。

交通刑務所に入って罪を償うと言うのもそのひとつですが、賠償金を支払って家族の方の生活に寄与すると言うことも非常に重要なことです。

自賠責保険の対人賠償保険

そんな時、車を所有するからには必ず加入しなければならない自賠責保険には、対人賠償補償があります。

と言うよりも、自賠責保険には対人賠償補償しかありません

自賠責保険の対人補償の中でもっとも高額なのが、後遺障害が残った場合の4000万円であり、それに次いで死亡した場合の3000万円、そして怪我をした場合には最高でも120万円となっています。

実際の賠償は高騰の一途

しかし残念なことに、自賠責保険の補償内容では、とても現実の賠償金に対応できません

例えば、平成18年に出た判決では、38歳の開業医を事故死させたとして出た認定損害額が、なんと3億6750万円です。

自賠責保険ではこのうち3000万円までしか補償してくれませんので、3億3750万円も不足してしまいます。

また、平成19年に出た判決では、18歳の女子高生に後遺障害を負わせたとして出た認定損害額は、3億4791万円です。

自賠責保険ではこのうち4000万円までしか補償してくれませんので、3億791万円も不足してしまいます。

これらはかなり高額なケースですが、賠償金の多くは自賠責保険の補償金額を越えるものです。

当然加害者が支払えないケースもありうる話で、被害者への支払が滞って被害者が不幸になるのはもちろんのこと、加害者の生活も困窮してしまいます。

両者が不幸にならないためにも、対人賠償補償が無制限である任意保険の加入が求められるのです。ちなみに、任意保険では補償内容を選択することができるのですが、対人賠償補償を外すことはできません。

対人賠償保険の適用範囲

対人賠償補償と言うと、一般的には事故の被害者をイメージします。

一般的には、事故を起こした車に乗っている人は、全く補償されないと言うイメージがあるものですが、もちろんそんなことはありません。特に自賠責保険の場合には、同乗者がどんな人であろうとも補償されると言うメリットがあります。

同乗者がドライバーの子供であろうが配偶者であろうが、親であろうが他人であろうが、ドライバーとの関係性とは全く関係なく補償されるのです。一方で任意保険の対人賠償補償の場合、同乗者とドライバーとの関係性によっては、同乗者への補償がなされない場合もあります。

補償の対象となるのは、赤の他人はもちろんのこと、ドライバーの兄弟姉妹や恋人、友人といった関係の人です。一方で、ドライバーの親や子供、そして配偶者となってしまいますと、対人賠償保険は適用されなくなってしまいます。これはどの任意保険でも同じような傾向であり、保険の約款にはそのような免責事由が書かれております。

では、自分が同乗者で事故をもらってしまった場合はどうなるのでしょうか。

まずは、事故を起こした相手からの対人賠償補償を受けられる可能性があります。

そして、同乗していた車のドライバーの対人賠償保険を受けられる可能性があります。

一般的には、加害者とされるドライバーの任意保険を使いますので、どちらもという可能性はあまりありません。

いずれにせよ、事故を起こしたらすぐに任意保険の会社に連絡をすることです。

関連記事

ピックアップ記事

  1. 車を見ただけで、乗ると思っただけでもう本当に酔ったような気分になってしまう方は案外と多いのかもしれま…
  2. イギリスBBCで放映されている大人気自動車番組「トップギア」。 これまでも気に入らない車は徹底…
  3. ドライバーとしてはある意味天敵とも呼べるパトカー。 クラウンやスカイラインなどセダンタイプの車…
  4. 大ヒットし多くの人から愛された車がある反面、人気が集まらず全く脚光を浴びないまま人知れず消えていった…
  5. このサイトでは、車を売る方法を色々と紹介していますが、安全に高く売るには車買取専門店が最も適していま…

最近の投稿

ページ上部へ戻る