ドノーマルなファミリーセダンを3インチアップしたらこうなった

車のカスタムの中で一番初めに思いつくのは何でしょう。ローダウンやエアロパーツなどもありますが、やはりホイールのインチアップは鉄板のネタなんじゃないでしょうか。

しかしながら、インチアップはそれなりのスポーツカーでやるのがある意味常識で、ファミリーカーでやるのはちょっと恐れ多いなっていうのが普通の考えだと思います。

ところが、若かりし頃の私はそんな常識をかなぐり捨て、ベーシックグレードのファミリーセダンの純正14インチ鉄チンホイールから17インチ車外アルミホイールへと3階級特進という荒業に挑戦してしまったことがあります。

その結果は恥を忍んでこれからゆっくりとお伝えしてゆきたいと思います…。

すべての始まりはオフ会から…

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車のオフ会の聖地。大黒ふ頭に集まったフルカスタムなギャラン先輩の勇姿

冷静に考えると、当時なんでそんな無茶をしてしまったのかと、思い出すたび顔真っ赤な出来事なんですが、なかなかこんなことを実行に移す人も珍しいと思いますのでこの機会に晒していきたいと思います。

ことの始まりは、インターネットで検索してヒットしたギャランをいじり倒している方のホームページを見つけてしまったことでした。

ホームページのリンクには猛者たちのホームページがたくさん貼られていて、若かりし私にはどれも眩しく感じられてしまったものです。

眺めているだけなら良かったのですが、車好きが3人くらい集まればもうオフ会って時代でしたので、程なく参加と相成ってしまったわけです。完全ドノーマルなギャランで…。

いざオフ会にいったならば、それはそれは見事にドレスアップされた車がずらりと勢揃いしていて、場違いな私のノーマルギャランはなんだか恥ずかしそうに佇んでいたわけです。

当然逆の意味で注目の的となってしまい、興味津々って感じで囲まれてしまったのでした。

でもやはり、同じ車を愛する者同士ということで、余っているパーツあげようかみたいなありがたいお話になってくるわけなんです。

17インチなんて無理でしょ!いや、安心してください!履いてますよ!

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ホイールキャップを外すとタクシーみたいなホイールが…

アルミのホイールキャップで覆われてはいましたが、私の車に純正で装着されていたのは乗り心地重視の14インチスチールホイールでした。

リム幅は185mmで、今考えれば140馬力のGDIギャランにはジャストサイズのタイヤだったなあと思う次第です。

ホイールを譲ってくださった方は、なんと140馬力のギャランから、280馬力のギャランへ乗り換えた方で、グレードは違いましたが同一系統の車だったため、私の車でも問題なく履けることがはっきりしてしまったのでした。

無理なら無理で諦めも付くところですが、先達がいらっしゃるとなってはもう死の商人を前にしてしまったも同然で、流れに身を任せ17インチアルミホイールはつつがなく私の車へと嫁ぐことと相成ったわけです。(定価じゃとても手がでないけれども、同好の士価格で非常に安価にお譲り頂けたのも大きかったです)

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貧相なドラムブレーキが丸見えに…ちなみに4・5穴どちらでも付けられるタイプ

やる!となったら後は簡単!カスタム好きのメンバーからすればタイヤ交換など靴を履き替えるが如きで、ほんのわずかな時間で履き替えは完了してしまいました。

ド素人の私はといえば呆然と指を加えてなされるがままという感じでした。

3インチアップの結果やいかに!?

すべてのタイヤがF1の交換のごとく(さすがに数秒ではないですが…)行われめでたくジャッキが降ろされると…あれ!?何か違和感が…!

そうなのです。やはりインチアップにはアレが一緒でないと、とても見れたものではないのです。そう、インチアップに欠かせないのはローダウンでした。

ジャッキを下げているのに、他の車と比べてタイヤとホイールハウスの隙間がぜんぜん違うのです。イメージで言うならば、オフロードSUV仕様みたいに車高を上げたかのような雰囲気になってしまうのです。

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ジャッキダウン完了!…あれ!?

今考えれば当たり前なのですが、舞い上がったド素人はそんなことまで思いが至らなかったのです。

なんとも言えない生暖かいみなさんの視線の中、まさか元に戻しますとも言えず、そのままドライブへと出発です。

エンジンを始動して車が動き始めた瞬間に、すでに違いに気が付きました。パワーステアリングなのに、ハンドルが重く感じる。そう、タイヤの接地面積が増えることによって摩擦が増え、特に低速域のハンドル操作が重くなるのです。タイヤ幅にして40ミリ。左右分で80ミリの増加ですが、実感としてはもっと増えてるんじゃないかと感じます。

そしてゆるゆると加速していくと床の下からウォンウォンという唸りが聞こえてきます。はじめは何事かと思いましたが、これはいわゆるパターンノイズと呼ばれるもので、グリップ重視のタイヤだと、タイヤパターンの構造により、音が大きくなる傾向にあるようです。

インチアップはデメリットばかり!?

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新旧のタイヤを並べてみると違いは一目瞭然!

車のスピードが乗ってくると今度はゴツゴツと路面の凸凹が手に取るようにハンドルや体に伝わってきます。今までタイヤが吸収してくれていた部分が、よりダイレクトに伝わってくるようになってしまうのです。

これが1インチアップ程度だったら、ちょっと違うかなくらいなものでしょうが、さすがにいっぺんに3インチも変わると違いがものすごく顕著に表れて戸惑います。印象としては空気が抜け気味の自転車に、空気をパンパンに入れすぎた感じといえば伝わるでしょうか。

高速道路に入りさらにアクセルを踏み込むと、なんだか車が重い感じがします。はじめは「感じ」かなと思うのですが、やっぱり明らかに重いです。なんだか、底の厚くて重いごっつい靴を履いているかのようです。

そして、走行車線にありがちな轍にもかなりハンドルが取られやすくて、運転に気を使います。スピードが増すと「ゴー」と鳴るロードノイズもけっこう耳障りです。

いままで純正で履いていたタイヤがいかに快適性重視のコンフォートタイヤだったのかに気が付かされます。やっぱり無茶だったのかなあと走行開始5分ほどで半後悔状態になってしまいました。

ちなみに、後で計算してみたら燃費も一割くらい悪化した感じがあります。(ちゃんと計測したわけではないので何となくの体感ですが)

人間は慣れてしまう生き物…

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姉妹車レグナムに乗り換えて、ようやくローダウンも果たしました…

第一印象は大分アレな感じなインチアップデビューでしたが、やはり人間は順応していきてゆく生き物。家路につく頃にはすっかり慣れてしまい違和感もほとんど感じなくなってしまいました。

でも違和感を感じなくても、せっかくインチアップを果たしたのだからそのメリットも体感したいというのが人情というものです。あくる日にはメーカーの新型車テスト御用達の「箱根ターンパイク」へ繰り出していました。

純正のタイヤだと、ちょっときつ目のコーナーに普通のスピードのまま入って行くと、すぐにフロントタイヤから「クー」っというスキール音が鳴り出し「もう限界ですよ」と泣きが入ってしまいます。ところがインチアップ後はスポーツタイヤというのも相まって、同じスピードでは全く何事もなかったように曲がってしまいます。

あまりにスムーズに曲がってしまうので、気をつけていないと気が付かないうちにペースがどんどん上がってしまいます。

一般道でのんびり走っている時には何のメリットも感じませんが、ひとたびワインディングに入るとその真価を遺憾なく発揮してくれました。

ふにゃふにゃなサスペンションと、非力なエンジンですが、グリップ力は段違いで、効果はてきめんに表れました。

まとめ

3インチアップという、かなり冒険をしてしまった感想は、「インチアップの違いをモロに感じることができて思った以上に楽しかった」って感じです。

ファミリーカーに扁平タイヤで見た目が少々アレなのところとか、まあいろいろとあるのですが、最終的にはやってみてよかったなあと言うのが結論です。

みなさんも、インチアップをためらっているのでしたら一度はやってみたらとエールを送りたいと思います。私はもう多分やりませんが…。(家族からのブーイングは確実)

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