エンジンを換装した国産スポーツカーの買取トラブル

中古車の買取というのは、一般的に走行距離が多くなれば多くなるほど、または年式が古くなればなるほど買取価格が下がるものです。

しかし、一部の中古車はその希少性の高さから、走行距離が多く年式が古いにもかかわらず高値で買取されている例も珍しくはありません。とはいえ、古い車には変わりがないので、買取店とユーザーとの間でトラブルが起こることもありえない話ではありません。

今回は、そんな古い車の買取に関するトラブルの事例を見てみましょう。

国産のスポーツカーを買取

今回のお話の主人公は、製造されてから30年ほど経過している国産のスポーツカーです。

30年ほど前と言いますと、1980年前半と言うことになり、国産スポーツカーは非常に面白い時期を迎えています。当時のスカイラインやトレノといった国産のスポーツカーは、今でもマニア的な人気を誇っております。

買取店もそのような人気ぶりを知ってか、「ほしいと言うお客様がいるので是非買い取らせてほしい」ということでした。

査定の結果、750000円の買取金額だったので、そのユーザーさんは「この車の価値の分かる人に渡るのであれば」ということで、その買取に応じました。

走行距離改ざん疑惑

ところがそれから3ヵ月後、その買取店の担当者から連絡があったとのことです。

「買取った車をオークションにかけたところ、走行距離に問題があったので買取契約を解除したい」とのことでした。

ユーザーさんは、買取金額を新しい車を購入するために使ってしまっており、いまさら返金は出来ないと言うことです。

こういった場合にはどうなるのでしょうか。

契約書はどうなっているか

ここで鍵となってくるのが、買取の際に結ばれた契約書です。

もちろんその契約書は存在するのですが、契約日が空欄となっていました。契約条項に関する説明もなく、契約書が交付されたのは実際に車の引渡しが行われた後とのことです。

契約書には「走行距離や修復歴などが、契約した車両と記載事項の間に違いがあったときには、買取店は契約を解除できる」とのことでした。

結果は

確かに、その車はエンジンを換装はしていましたが、ユーザーさんは買取り査定の際にはそのことをしっかり査定の人に伝えていたとのことです。

ただし、今回その担当者というのが債権回収の担当者であり、実際に査定をした担当者ではないため、さらに話が複雑となります。

言った言わないの水掛け論になる可能性が高く、実際エンジンを換装したために走行距離不明であることを聞いていない、と言う対応です。

買取店はその車をオークションに出したら、750000円より大幅に下がる可能性が高く、その差額を返金してほしいと言う主張でした。

結局この事例においては、買取店の請求額の半分をユーザーさんが支払うことで合意したとのことです。

問題点について

この事例に関しては、買取店、ユーザーさんの双方に問題があるといえます。

まず買取店ですが、契約書の交付があまりにもずさんです。ろくに契約条項も確認してもらっていない状況で結んだ契約書を盾に取るというのは、後出しじゃんけんのようです。

また、30年前の国産スポーツカーという特性上、エンジンの換装も十分ありうる話ですので、更なる慎重な査定が求められます。さらに「欲しい人がいる」と言っておきながらオークションにかけるというのも、倫理的にどうなのかと言う疑問はあります。

だからと言って、ユーザーさんに全く落ち度がないと言うわけでもありません。

言った言わないの水掛け論になる可能性は十分にありますので、査定結果をしっかりと書面にしたうえで、「エンジン換装了解済み」といった文言を一言付け加えるべきだったでしょう。

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